大阪府某所のシールド工事の様子です。
シールド工事(シールド工法)とは、都市部などで地下にトンネルを掘削する際に用いられる工法の一つです。特に水道管や下水道管の敷設、鉄道や道路のトンネルの建設に広く利用されています。この工法は、地表を掘削せずに地下で作業を進めるため、地上の交通や建物への影響を最小限に抑えることができます。
【シールド工法の主な特徴】
・シールドマシン
シールド工事はシールドマシンという大型の掘削機を用いて行われます。この機械は円筒形で、前方に掘削用のカッターヘッドが付いています。
・掘削と同時にトンネルの構築
シールドマシンは掘削しながら、掘削後の空洞にセグメントというプレキャストコンクリート製の部材を組み立ててトンネル壁を作るため、安全かつ効率的にトンネルが構築されます。
・地盤の安定性
掘削と同時にトンネル壁を構築することで、地盤の崩壊や変形を防ぎ、安全性が高いのが特徴です。
・深層掘削が可能
地表から深い位置まで掘削が可能で、地上の建物やインフラを避けながらトンネルを構築できます。
【シールド工事の流れ】
準備工事 トンネルの入口部分に発進立坑、終点部分に到達立坑を設置します。
・シールドマシンの設置と発進
シールドマシンを発進立坑に降ろし、掘削方向に向けて発進させます。
・掘削作業
シールドマシンが掘削しながら、セグメントを組み立ててトンネル壁を形成します。
・搬送と排土
掘削された土砂はベルトコンベアなどで地上へ運び出されます。
・完成
掘削が完了し、シールドマシンが到達立坑に到達した後、機械の撤去と最終的な仕上げ作業が行われます。
シールド工法は都市部などの地上構造物が密集している場所や、地下水位が高く地盤が不安定な場所でも安全にトンネルを掘削できる優れた工法であり、環境への影響を最小限に抑えた工事が可能です。
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場所
大阪府豊中市